出演者

ミュージシャン ジャン・ポール サンプトゥ

prof-samptu.jpg1962年3月15日生まれ。
カナダ在住のルワンダ出身のミュージシャン。

 サンプトゥは、アフリカ伝統音楽や欧米のニューミュージックの影響を受け、独自の音楽を作り出して評価され、ニューヨークリンカーンセンターなど様々なステージで活躍してきた。ところが,94年のルワンダ内戦で両親と兄弟を自分の幼なじみに虐殺され、その悲惨な体験から生きる気力を失い音楽活動も停止した。しかし、ある時苦しみに打ちひしがれるばかりの現状を変えることを決意し、その幼なじみをゆるし、絶望的な状況から回復し、みごと音楽界に復帰を果たした。
その後、03年には、コウラ賞(アフリカのグラミー賞)を受賞、04年には、米国で行われた「ルワンダ内戦終戦10年式典」に招待され公演を行い、現在は世界中で演奏活動を行っている。また、その一方、内戦で傷ついた子どもたちに音楽を通して夢を与える活動(MIZERO Children)も行っている。

サンプトゥのメッセージ
 「ゆるすことによって苦しみから解放される」
 人を憎むことで最も苦しむのは、自分自身である。この苦しみから解放されるには、憎しみの相手を許さなければならない。このゆるすという力は、テロや残虐行為に対する最も強い武器であるから、すべての人は平和を維持するために、ゆるすという力を使うべきである。
 また,大人たちが憎しみを続けることによって,子どもたちもまたその子どもたちも憎しみという苦しみをずっと味わっていくことになる。大人たちは、その連鎖を断ち切らなければならない。

通訳 カンベンガ・マリールイズ

prof-louise.jpg1965年、ルワンダ生まれ。
福島市在住。
93年、福島県海外技術研修生として福島文化学園で洋裁を学ぶが、帰国後、ルワンダで内戦が勃発する。戦火を逃れてたどり着いた難民キャンプで出会ったAMDA(アジア医師連絡協議会)の日本人医師の通訳となったことなどがきっかけとなり、94年に研修生時代の友人らの尽力により家族で再来日する。
 内戦の体験から、教育の大切さを感じ、また内戦で傷ついた子どもたちに夢を取り戻してほしいという願いから、00年ルワンダに学校を建設することを目的として、福島に事務局を置くNPO法人「ルワンダの教育を考える会」を仲間と立ち上げる。現在は、内戦の体験を通して知った命の尊さ、教育の大切さを訴える講演を日本各地で精力的に行っている。

ルイーズのメッセージ
 「平和な社会は教育によってこそ維持される」
 ルワンダの内戦は、過った情報や一部の者による扇動により、人々が考えを偏ら せその被害を大きくした。人は教育によってこそ,視野を広げ,様々な考え方を取り入れ、その一方で自分の意見を確立するものである。また、考え方の違いというものは言葉を尽くすことによって歩み寄ることができるが、表現すべき言葉を知らなければ、他の手段に出るしか方法はない。
 そして、自分自身が難民キャンプで日本人医師と出会い内戦から逃れることができたのは、日本語の教育を受けていたからである。教育によって得た知識は、自分の身を守ることがある。
 子どもたちには、平和を維持するために必要な教育を受ける機会を与えなければならない。

サンプトゥとマリールイズ 二人の出会い

 二人の出会いはまさに奇跡のようだった。  それは昨年、ルイーズが、その日たまたま観ていたBBCの番組でサンプトゥのメッセージを聴いたことから始まる。その中で、サンプトゥは、内戦中の悲惨な経験、その後の絶望的な生活と回復の過程、内戦で傷ついた子どもたちへの支援活動について語っていた。  ルイーズは、それらに強く共感し、サンプトゥと話をしたいと思い立ち、その場でBBCに彼の連絡先を問い合わせ、サンプトゥとコンタクトを取った。ルイーズは、自分の内戦の経験、それを通して考えたことや、日本での活動について語り、二人は同じ意思を持っていることを確認した。   今回の「ルワンダフルコンサート2010」は、二人の奇跡的な結びつきと強い思いから実現した。

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